伊福部昭 第1回音楽祭
行って来ました、サントリーホール。汗ばむほどの暖かさの中、ゆっくりランチをとって会場へ。資料展示は人だかりになっていてゆっくり鑑賞できませんでしたが、作曲者お手製の指揮棒やヴァイオリンケースが印象的でした。また、「タプカーラ」54年版の初演プログラムが、「エグモント」「タプカーラ」・・・「パリのアメリカ人」なのに驚きました。
第1部~伊福部昭とヴィルトーゾ「音楽の生まれる時」
二十五絃筝甲乙奏含交響譚詩 筝:野坂恵子 小宮瑞代
アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌 歌:藍川由美 ティンパニ:高田みどり
第2部~映画の世界「映画人、伊福部昭を語る」
SF交響ファンタジー 第1番
銀嶺の果て(東宝)-座頭市物語(大映)-ビルマの竪琴(日活)(新編纂)
「わんぱく王子の大蛇退治」より"アメノウズメの舞"
オーケストラのための特撮大行進(新編纂)
第3部~管絃楽の響「大楽必易」
管絃楽のための「日本組曲」
シンフォニア・タプカーラ
アンコールは「タプカーラ」の終わりの部分をもう一度
伊福部さんの曲って、私にとっては非常にパーソナルというか、みんなで聴いて盛り上がろうという感じから最も遠い存在なので、「音楽祭」という設定には違和感があります。なので、野坂親子の二十五絃筝甲乙奏含交響譚詩の第2譚詩やアイヌの叙事詩に依る対話体牧歌、それに「ビルマの竪琴」と「銀嶺の果て」のコールアングレ・ソロなどの、静かで空気がキリリと引き締まり、それでいて伊福部作品独特の叙情やリズムが味わえる曲が印象的でした。特に、藍川さんの強烈な声と体の動きは絶品でした。日本フィルも指揮者も尻上がりの好演で、映画音楽とは違う第3部の2曲の質の高さを改めて確認させられました。木管1列目の女性陣がいずれも見事なソロを聴かせてくれました。ホルンは非常に上品かつ素朴な美音でGOOD。金管・打楽器は鮮烈かつド迫力のサウンドを聴かせます。タプカーラの3楽章は、4拍目の強調を期待しましたが、早めのテンポで、これはやっていませんでした。残念。最後のアッチェレランドがかかるところは、スタートからかなり速いテンポ!終末は限界に近い速さで盛り上がっていました。
おみやげにホワイトチョコレートをもらって会場をあとにしました。その包み紙によれば、次回第2回は来年3月杉並公会堂で行われるのだそうです。選曲が今から楽しみです。(室内楽作品中心になるそうです。)



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