寒帯林
2010年8月8日
やってくれました!ついに幻の「寒帯林」初演!
さすが、ニッポニカ!
2010年8月8日
やってくれました!ついに幻の「寒帯林」初演!
さすが、ニッポニカ!
行って来ました、サントリーホール。汗ばむほどの暖かさの中、ゆっくりランチをとって会場へ。資料展示は人だかりになっていてゆっくり鑑賞できませんでしたが、作曲者お手製の指揮棒やヴァイオリンケースが印象的でした。また、「タプカーラ」54年版の初演プログラムが、「エグモント」「タプカーラ」・・・「パリのアメリカ人」なのに驚きました。
第1部~伊福部昭とヴィルトーゾ「音楽の生まれる時」
二十五絃筝甲乙奏含交響譚詩 筝:野坂恵子 小宮瑞代
アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌 歌:藍川由美 ティンパニ:高田みどり
第2部~映画の世界「映画人、伊福部昭を語る」
SF交響ファンタジー 第1番
銀嶺の果て(東宝)-座頭市物語(大映)-ビルマの竪琴(日活)(新編纂)
「わんぱく王子の大蛇退治」より"アメノウズメの舞"
オーケストラのための特撮大行進(新編纂)
第3部~管絃楽の響「大楽必易」
管絃楽のための「日本組曲」
シンフォニア・タプカーラ
アンコールは「タプカーラ」の終わりの部分をもう一度
伊福部さんの曲って、私にとっては非常にパーソナルというか、みんなで聴いて盛り上がろうという感じから最も遠い存在なので、「音楽祭」という設定には違和感があります。なので、野坂親子の二十五絃筝甲乙奏含交響譚詩の第2譚詩やアイヌの叙事詩に依る対話体牧歌、それに「ビルマの竪琴」と「銀嶺の果て」のコールアングレ・ソロなどの、静かで空気がキリリと引き締まり、それでいて伊福部作品独特の叙情やリズムが味わえる曲が印象的でした。特に、藍川さんの強烈な声と体の動きは絶品でした。日本フィルも指揮者も尻上がりの好演で、映画音楽とは違う第3部の2曲の質の高さを改めて確認させられました。木管1列目の女性陣がいずれも見事なソロを聴かせてくれました。ホルンは非常に上品かつ素朴な美音でGOOD。金管・打楽器は鮮烈かつド迫力のサウンドを聴かせます。タプカーラの3楽章は、4拍目の強調を期待しましたが、早めのテンポで、これはやっていませんでした。残念。最後のアッチェレランドがかかるところは、スタートからかなり速いテンポ!終末は限界に近い速さで盛り上がっていました。
おみやげにホワイトチョコレートをもらって会場をあとにしました。その包み紙によれば、次回第2回は来年3月杉並公会堂で行われるのだそうです。選曲が今から楽しみです。(室内楽作品中心になるそうです。)
[1]「ピアノ組曲」より「盆踊」
堀陽子(Pf)[4:52] 1990.12.10イイノホール
[2]二十五絃筝甲乙奏合交響譚詩
野坂恵子(二十五絃箏)、小宮瑞代(低二十五絃箏)[8:07/9:07] 2001.11.5津田ホール
[3]アイヌの叙事詩による対話体牧歌
(1.或る古老の唄った歌 2.北の海に死ぬ鳥の歌 3.阿姑子と山姥の踊り歌)
藍川由美(sp)中谷孝哉(Timp)[7:19/3:56/2:25] 1995.2.1秩父ミューズパーク音楽堂
[4]SF交響ファンタジー第1番
佐藤勝/大阪シンフォニカー [15:57] 1993.11.23伊丹文化会館
[5]銀嶺の果て(メインタイトル/再び山小屋へ/エンディング)
オリジナル・フィルムより [3:16] 1947東宝
[6]座頭市物語(メインタイトル/苦い勝利)
オリジナル・サウンドトラックより [2:57] 1962東宝
[7]ビルマの竪琴(メインタイトル/エンディング)
オリジナル・フィルム、サウンドトラックより [1:27/2:47/1:10] 1956日活
[8]「わんぱく王子の大蛇退治」より“アメノウズメの舞”
オリジナル・サウンドトラックより [3:39/1:55] 1969東映
[9]対ゴジラマーチ
オリジナル・サウンドトラックより [1:55] 1954東宝
[10]管絃楽のための「日本組曲」
(1.盆踊 2.七夕 3.演伶 4.倭武多)
井上道義/新日本フィル [4:03/4:23/4:32/5:44] 1991.9.17 サントリーホール(初演)
[11]シンフォニア・タプカーラ
山岡重信/東京フィル [14:42/13:08/8:59] 1982.2.12 NHK-FM
おまけに・・・
[12]交響的音画「釧路湿原」より第4曲「春」
大友直人/新星日本交響楽団 [7:38] 1993.5
[13]交響頌偈「釈迦」より第3楽章「頌偈」
小松一彦/東京交響楽団 [12:25] 1989.4.8 簡易保険ホール
3/4(日)サントリーホール
■第1部 プロローグコンサートとトーク 伊福部昭とヴィルトゥオーゾ
『音楽の生まれる時』「ピアノ組曲」より「盆踊」/二十五絃筝甲乙奏合交響譚詩/
アイヌの叙事詩による対話体牧歌
■第2部 映画の世界
『映画人、伊福部昭を語る』 SF交響ファンタジー第1番/銀嶺の果て・座頭市物語・ビルマの竪琴/「わんぱく王子の大蛇退治」より“アメノウズメの舞”/オーケストラのための特撮大行進曲・・・「バンドのためのゴジラマーチ」のオーケストラ初演
■第3部 管絃楽の響
『大楽必易』 管絃楽のための「日本組曲」/シンフォニア・タプカーラ
【出演】片山杜秀(司会進行)/米田栄子(Pf)/野坂恵子、小宮瑞代(筝)/藍川由美(Sing)/
高田みどり(ティンパニ)/本名徹次(指揮)/日本フィルハーモニー交響楽団
DVDで『大魔神逆襲』をみる。
子役スタアが実に凛々しく素晴らしい。
悲惨な状況にも関わらず実に前向きかつ明るい。
最近の俳優は皆、たいしてひどい状況でもないのにやたら暗く深刻ぶっているか
ふざけてわめいているかである。
音楽は五臓六腑にしみ渡る素晴らしいもの。
伊福部さんが本当に遠慮なく書いたのではないだいろうか。
突き抜けている。
神を考える映画だからだろうか。
Mittenwald MTWD99009
伊福部昭 ヴァイオリン・ソナタ(1985)
1)Allegro(7:20) 2)Andante-Cantilena(5:39) 3)Allegro vivace(6:40)
木野雅之(vn)、木野真美(pf)
2002.8.30 トッパンホール(セッション録音)
伊福部さんは、「ヴァイオリンとピアノというかなり窮屈な制約のもとで、自己の語法や、伝統的な感性が、これにどのように対応し得るかかが一番の問題であった。」と語っていたそうである。
第3楽章のアレグロ・ヴィヴァーチェはどこかで聴いた覚えのあるいつもの伊福部節。ヴァイオリンもピアノも完全に西洋音楽の域を脱している。おみごと。
五反田簡易保険ホール(ライヴ)
(12:00/10:14/7:58)
前半3曲は昭和36年N響(岩城宏之指揮)の演奏。最近日本のオケも豪華で高級感のある響きを出すようになって、こうした日本の曲では逆に化粧が濃すぎてうるさくなってしまうことが多いが、これらの演奏ではその点実に曲とマッチしている。
悔しいが、思い入れが入って熱くなってしまうアマオケと違い、客観的姿勢が演奏行為を感じさせるよりも曲の世界を無理なく展開させる。サウンドも弦楽主体で心地よい。1~2楽章は結構好きな演奏だが、酔っぱらいの3楽章はやや一本調子で終拍のねばりがもっと欲しいところ。飲んでる酒が良すぎるっていう感じ。
1954年は我が国にとって重大なニュースの多い年でもあったようだ・・・
そう、自衛隊の初の実戦は対ゴジラ出動だったんだ。
■青函連絡船、好きだったなあ・・・
やっぱりあの神秘的な津軽海峡をトンネルで越えるっていうのはいまだに不自然な感覚です。ここはホントに蝦夷地なのか?っていう感じです。
16:00上野発の583系特急「はつかり」(何号だっけな?)に乗って、宇都宮、郡山、福島、仙台、盛岡と停車して深夜0時すぎに青森へ。ここで青函連絡船に乗船して函館着が4時すぎ。早朝4時台の気動車特急「北斗」(函館線回りの「北海」だったかも?)に乗って、午前中に札幌へ。夜間に移動し、停車駅も少ない能率の良いものでした。弱点は真夜中に起きて乗り換えが2回。今や寝台特急で寝たまんま行けるんですもんね。
これがなければゴジラは現れなかったのだが・・・どうしてこういうことが起こるのか。人命に対してあまりに無頓着な世界。ヒロシマから9年も経っているのに、あまりの節操のなさ。
環境、人権など、当時無視されていたものが、今ではとても大切にされているようだが、考えの異なる者を戦争で倒そうとする点はあまり変化していない。
1980年の初演の後、1982年にFMで放送されたやつを聴いた。これって、ライヴというより放送録音みたいだけど、録音はいつなんだろう?1981年かな?最も遅いテンポで完全に伊福部ワールドを堪能できる優れた演奏。
②1981年? 山岡重信指揮 東京フィル
(14:41/13:07/8:58)
2楽章のタイムをみて欲しい。こんなテンポで伊福部さんの曲を感じられる指揮者=山岡さんっていったいどういう人なんだろう!いつ果てるとも知らず延々と風景が続いていく。まさに我々の感覚外の冬の北海道の景色だ。遅いが全くもたれることもなく、曲の美点が全開になっている。どこをとってもたまらない。もう、オーケストラの楽器が奏でているということ忘れさせてくれる究極の表現だ。ちょっと褒めすぎかな・・・
1楽章もたいへん遅く、主部はまさに伊福部オスティナート!中間部は感慨深い。ファゴット独奏がめちゃめちゃ遅く入り、ヴィオラの合いの手もゆっくりだ。そこからおもむろに速くなって最後へと続く。金管が鳴りすぎず弦楽主体の好ましい響き。遅くても最後はしっかり興奮させてくれる。
いやあ最高!
1954年に完成したシンフォニア・タプカーラ。伊福部昭の本業がこちらであったことを初めて知ったのはこの曲だった。1981年頃だったと思うが、新響で芥川さんの指揮で改訂初演されたこの曲のレコードが出た。・・・これにはホントに参った。一発でひきこまれてしまった。どこをとっても、好きとか嫌いとかを超えた、「血」というか「自分の核」を感じるものであった。
①1980年4月6日/芥川也寸志指揮/新交響楽団/ベルギーTerpsichore 1982516/日 Fontec FONC-5030(11:46/9:02/7:24) (+ヴァイオリン協奏曲第2番)
改訂版初演の準備と思い入れ、歴史的意義は図り知れず、それ以来これを凌駕する演奏は行われていないようだ。3管編成の中で、弦楽器中心で各世界を出現させる演奏はこれしかない。3楽章で4拍目を長く強く演奏することは実際とても難しいが、これはできている。1楽章中間部の味の濃さもピカ一。うーん、とにかく、ちゃんとスコアを出版し誰でも演奏できるようにして欲しい。
学生時代に所属していた管弦楽団ではひどいことがあった。ある演奏会のプログラムは、「ベートーヴェン第8」「ストラヴィンスキーの火の鳥」「伊福部さんのタプカーラ」と決まっていた。そりゃあもう超張り切って、タプカーラのユニゾンの旋律を練習したもんです。・・・ところが、「この曲は半年間練習するに値しない」とかいう信じがたい理由でもって、他の曲と差し替えられてしまったのでした!(代わりはヴァーグナーのトリスタン)
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